ピッチコントロールの練習

最近のフルートはとても良くできていて、正確に押さえればほぼ正しい音程が出るのですが、それでも楽器の構造上、全ての音階を正確に揃えることは難しく、ある程度は演奏者の息やアンブシュアで音程をコントロールする必要があります。(特にド#とか)

息で音程をコントロールできるようになると、音程を正確に調節するだけでなく、表現力も増していくと思います。またアンブシュアの柔軟さも鍛えられるため、どんな状況でも(ちょっとポジションがずれたりしても)柔軟に対応できるようになると思います。

この練習は、ピッチコントロールの練習と言われるのですが、指は変えずに息だけで音程を下げていったり上げていったりします。顎を引きながら息の方向も下向きにしていくと音程が下がっていきます。あまり下がらなければ頭も下げる感じにするとできるかもしれません。

練習すれば、全音分(半音2つ分)ぐらいまで下がると言われていますが、まずは半音分だけでも下がったら、下のような譜面で練習すると、とても鍛えられます。きらきら星風アレンジです。

赤い印をつけた音がキーポイントなのですが、最初は普通の運指で吹いてみます。(最初の小節は、ドーードシーードになります)

次に、赤い印をつけた音を指を変えずに、先ほど説明したピッチコントロールで、顎やアンブシュア、息の変化だけで音程を下げる練習をします。最初の小節は、指は「ドーードドーード」ですが、3番目のドだけ息だけでシにします。最初は難しいです。これがリズムや音程を正確にしようとするとさらに難しくて、とてもトレーニングになります。