スケール練習

スケール練習も大切で、最初は運指を覚えるだけでも大変ですが、指がそのスケールに慣れてくると、とっさにアドリブが効いたり、勝手に装飾音入れてしまったりと、楽しくなってきます。覚えやすくてよく使う順番に紹介していきます。

ハ長調のスケール

まずは音階を覚える意味でもハ長調のスケールを覚えることをおすすめします。ドレミファソラシドです。一番低いドから始めたいところですが、フルートを始めて間もない頃は低い音を出すのが難しいです。なので、中音域のドレミファソラシドをおすすめします。

ハ長調のスケール練習

中音ドから高音ドまで、そのスケールをひとつずつ上がって下がって、最後にCのコード構成音であるド、ミ、ソでもう一度上がって下ります。

ヘ長調のスケール

次に覚えやすいのがヘ長調のスケールでファソラシ♭ドレミファです。シだけがフラットになっています。ですが、シのフラットは、ブリチアルディキーを使うと普通にシを押さえるだけで大丈夫です。(詳しくはブリチアルディキー)なのでブリチアルディキーを押さえながら演奏すればフラットとか気にしなくても大丈夫です。

ヘ長調のスケール練習

低音ファから中音ファまで、そのスケールをひとつずつ上がって下がって、最後にFのコード構成音であるファ、ラ、ドでもう一度上がって下ります。

ト長調のスケール

ト長調も#がひとつだけなので覚えやすいです。ソラシドレミファ#ソで、ファだけシャープになっています。調号とキーのところで述べましたが、#系の調は必ずファがシャープになります。ですので、#系の音として頻出の音となりますので、覚えましょう。低音域と中音域のファ#は、右手の人差し指を薬指に変えるだけですので簡単です。

ト長調のスケール練習

低音ソから中音ソまで、そのスケールをひとつずつ上がって下がって、最後にGのコード構成音であるソ、シ、レでもう一度上がって下ります。

変ロ長調のスケール

変ロ長調はロ長調のロ(シ)がフラットになった調で、シのフラットから始まるスケールです。調号的にはフラットが2つ付いて、シとミがフラットになります。ヘ長調と同様にフラット系の調にはブリチアルディキーを使えます。ですのでブリチアルディキーを押さえながら吹けば、シは普通にシで良いので残るはミのフラットだけです。ミのフラットは右手小指を使います。押さえると開くキーです。レよりたくさん指を使うことに最初違和感を感じますが、すぐに慣れます。

変ロ長調のスケール練習

低音シ♭から中音シ♭まで、そのスケールをひとつずつ上がって下がって、最後にB♭のコード構成音であるシ♭、レ、ファでもう一度上がって下ります。

ニ長調のスケール

ニ長調は、レを主音とした長調で、レミファ#ソラシド#レになり、ファとドが#になります。ファの#はト長調でもでてきましたが、#2つ目にはドの#がでてきます。このドの#(中音域)が最初難しいかもしれません。左手の人差し指も離して何も押さえなくていいので簡単そうに見えますが、3点支持ができてないとフルートが不安定になりやすいです。ですので、3点支持も兼ねて練習しましょう。

ニ長調のスケール練習

中音レから高音レまで、そのスケールをひとつずつ上がって下がって、最後にDのコード構成音であるレ、ファ#、ラでもう一度上がって下ります。

スケールの使い方

#2個、♭2個までの調のスケールを紹介しました。この後は#や♭を1個ずつ増やした調に順番に進んでいくのが良いと思います。

ここでは長調のスケールだけをご紹介しましたが、それぞれの長調には平行調と呼ばれる短調が存在します。ハ長調の平行調はイ短調で、ラシドレミファソラになります。ラから始まるだけの違いでハ長調と使う音は同じですが、響きが暗い感じになりますので、暗くなりたい時は平行調の短調バージョンで練習するのも良いです。短調のスケールにはハーモニックマイナーやメロディックマイナーなどの派生スケールもありますので、それらの雰囲気も覚えると応用が効きやすくなります。

さらに教会旋法的にモードという考え方もあります。長調や短調以外にもまだまだ派生スケールがたくさんありますので、掘り下げればいくらでも楽しめます。スケールだけでも音楽の楽しみは無限です。




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