ギターで弾きやすいキー(調)

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ギターで弾きやすいキーと言えば、やっぱりGですよね。登場してくるコードがほとんどオープンコードになるので、始めたての頃はもちろん、熟練してきてもオープンコードの響きは美しいため、カポを使って弾きやすいキーに調整したりします。例えばキーがA♭だったら1フレットにカポつけて、プレイキーをGにして弾くと思います。

それで、カポを使う場合に、何フレットにカポをつけてプレイキーを何にするのが良いかというのをご紹介します。

プレイキーとは

プレイキーとは、実際の音のキーではなく、カポを付けたフレットを0フレットと考えてギターを弾く場合の、演奏上のキーとなります。先ほどの例で、A♭の曲で1フレットにカポをつけると、A♭のコードは、Gを抑えることで鳴らせます。ですのでこの場合、実際のキーはA♭だけど、プレイキーはGになります。

わかりにくいと思いますが、

(プレイキー) + (カポ数) = (実際のキー)

もしくは

(実際のキー) ー (カポ数) = (プレイキー)

です。

U-フレットなどのコード譜サイトでは、親切に「簡単弾き」のカポ数を表示してくれます。こだわりがなければ、そのカポ数で演奏することがおすすめです。

カラオケだとキーを+6〜-6ぐらいまで調整できますが、カポの調整は、マイナス方向しかできないです。なので、0〜-11で調整することになります。このマイナスの値がカポ数になります。-3だったら3フレットにカポをつけます。-11の場合は11フレットに…こんなところに付けたらほとんど弾けなくなるので、いくつか弾きやすいキーを持っておいて近いところで調整することになります。

おすすめのプレイキー

さて、ではおすすめのプレイキーは何かという話ですが、Gはもちろんなんですが、他にもDとかAとかCなんかもおすすめです。なぜ、これらのキーが弾きやすいかをご説明していきます。

ここで言う弾きやすさとは、「オープンコードでだいたい弾けてしまう」という点を前提とします。つまりは、Fみたいな人差し指で全弦を抑えるセーハ系のコードがあまりでてこないことを意味します。

そこで、各キーのダイアトニックコードを使用頻度順に並べてみて、セーハ系のコードがどれぐらい出てきやすいかを考えてみました。(ダイアトニックコードとは何かはこちら

ダイアトニックコードの中でも最もよく使うのが、トニック(I)とドミナント(V)ですね。次にサブドミナント(IV)のコードもよく使います。これら3つのコードをスリーコードと読んで、この3つのコードだけで弾ける曲もたくさんあります。その次によく使うと思うのが、VImのコードです。そして次がIIImで、その次がIImだと思います。これらのコードが各キーで何になるのか表に書いてみました。

キーはC、G、D、Aあたりを考えてみます。これ以外はもっとセーハ系がでてきますので。赤色で塗ってあるマスはセーハ系のコードです。つまり赤色が少ない、もしくは後ろの方にしかないキーが弾き易いキーとなります。

こうやって見ると、キーがCとGは、赤色のマスがひとつずつですね。ですが、Cの場合、サブドミナントコードで赤色がでてきてしまいます。かなり良く使うコードが赤色です。それに対してGの方は、一番後ろのIImだけが赤色ですので、こちらの方がセーハ系の頻度は低くなります。あとは、FとBmを比べるとBmの方が6弦を押さえなくていいので、ちょっと易しいです。さらに、Bmはセブンスの音を加えて、Bm7にしてしまうと、オープンコードで弾けます。

若干、コード感が変わりますが代用可能です。そうなると、キーがGの場合は、上のダイアトニックコードは全てオープンコードで押さえられるわけでして、とってもおすすめなキーなわけです。

そして次におすすめなのは、キーがDです。こちらもスリーコードは全てオープンコードで弾けて、BmはBm7にすれば、残るはF#mのみです。出てこないことを祈りましょう。出てきちゃったらAを弾いてごまかすことも可能です。

最後に私がおすすめなのは、キーがAですね。マイナー系は全てセーハ系になってしまいますが、スリーコードは全部オープンコードです。そして、このスリーコードのルート音に着目すると、A、E、Dですね。この3つの音は実は、5弦の開放(A)、6弦の開放(E)、4弦の開放(D)になっていて、ソロギターでベース音を鳴らす時にとても楽なのです。

上の4種類ぐらいの候補があると、どんなキーの曲がきても、3フレット以下のカポで上記のプレイキーに設定できます。(F#だけ4フレットになるか、、でもF#だったら1フレットにカポつけてプレイキーFで弾くか、2CapoでプレイキーEにします。Eも割と弾き易いです。)

キーがGのおすすめ曲

ギターを初めてやる方は、キーがGの曲がおすすめです。ピアノで一番簡単なハ長調(キーがC)の曲から始めるとFがすぐに出てきて挫折してしまう可能性があります。

ですので、キーがGでスリーコードで弾けるような曲がおすすめです。キーがGのスリーコードとは、G、D、Cの3つのコードで、全てオープンコードなので弾きやすいですし、この3つのコードはたいていどんな曲にもでてくる基本コードですので最初に覚えるべきコード達です。

この3つのコードだけで弾ける曲をひとつご紹介します。

「Puff The Magic Dragon」(和名は「魔法のドラゴンパフ」)

です。

不朽の名作フォークソングで、今でも世界中の子供たちに愛され続けています。日本でも、童謡として小学校の教科書に掲載されていたりします。

ワンコーラスだけ、コード進行を記載します。GとDとCだけ覚えれば弾けます。最後D7ぐらいはあった方が良いですが、それもDで大丈夫です。

この3つのコードの中では、最初、Gが一番難しいかもしれません。その場合は、慣れるまでは、小指で1弦の3フレットだけを抑えて5、6弦を省略してしまっても良いと思います。まずは1曲弾けたという達成感が重要です!

ぜひキーがGの曲でギターを始めてみてください。


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